VMwareを利用してみる:5
(5)細かいこといろいろ
◆ファイルのやりとり
ホストとゲストの間でファイルをやり取りする場合にはLinux側でsambaを動かしてやるのが楽でよい。基本的にはディスク容量の大きいホスト側で共有システムを作成するほうが望ましいのだが、Linux側で共有ディスク領域へのアクセスが不得意なものもあるので(Vineなどではコマンドラインから操作することになる)、Linux側でsambaを動作させるほうが使いやすい。こうしおておけばいずれの環境からもGUIでアクセスできる。
◆VNC
余談ではあるが、VMwareで動作させているゲストOSはVNCで接続することも可能である。さらにいえば[ホスト(FC4)]-VMware-[ゲスト(Win2000)]-VNC-[ホスト(FC4)]という謎な接続も問題なく動作する。あまり意味があるようには思えないが。
◆ネットワーク設定
(2)のネットワーク接続のところでBridgedにしておくと書いたが、これについて触れておく。VMware Playerで利用できるネットワーク接続には3種類あり、それぞれ以下のような特徴を備える。
Bridged
仮想マシンに専用のIPを振る接続方式。例えばホストOSのIPが[192.168.1.2]である場合、ゲストOSに[192.168.1.3]などを割り当てる。これによって同一ネットワーク上に2台のPCが存在するように見え、ネットワークの設定が単純化される。ネットワーク上においてはホストOSとゲストOSは並列にある。
NAT
NAT自体はネットワーク技術のひとつであり、VMwareだけで利用されるものではないが、軽く触れておく。NATを利用するとゲストOSには[192.168.30.2]といったようなホストOSが持っているIPとは別のプライベートなIPが割り当てられる。ゲストOSがネットワークにアクセスする際にはNATによってホストOSのアドレスに変換され、擬似的に[192.168.1.2]になってアクセスする形になる。この場合のゲストOSは、通常ホストOSと同レベルのネットワークからは見えないのでセキュリティ上比較的安全ともとれる。
@IT:Insider's Computer Dictionary [NAT]
hostonly
ゲストOSにNATと同じくプライベートなIPを割り当てる。ただし、ゲストOSはホストOSとのみ通信する形となる。個人的に使う分には興味が湧かないのでパス。
◆中断、再開
VMware上でゲストOSをシャットダウンさせるのが正しい終了手続きではあるが、いちいちブートシーケンスを発生させて待っているのもあまりいいものではない。ノートパソコンなどで用いる休止状態のように「状態を保持したまま停止させる」ことができれば起動にかかる時間を短縮できる(VMwareでは休止状態というかサスペンドとなる)。
方法はいたって簡単で、VMware Playerのウィンドウを閉じる(もしくはメニュー[Player]から終了を選ぶ)だけ。これで次回起動した際には中断したときの状態がそのまま読み込まれる。
◆"_"の入力
ホストOSがLinuxの場合、"_"が入力できない場合がある。これを解決するためには/etc/vmware/configファイルを編集し、以下を追記する(要root権限)。
あとは
などとやってやれば設定が認識され、"_"が入力可能になる。
◆ファイルのやりとり
ホストとゲストの間でファイルをやり取りする場合にはLinux側でsambaを動かしてやるのが楽でよい。基本的にはディスク容量の大きいホスト側で共有システムを作成するほうが望ましいのだが、Linux側で共有ディスク領域へのアクセスが不得意なものもあるので(Vineなどではコマンドラインから操作することになる)、Linux側でsambaを動作させるほうが使いやすい。こうしおておけばいずれの環境からもGUIでアクセスできる。
◆VNC
余談ではあるが、VMwareで動作させているゲストOSはVNCで接続することも可能である。さらにいえば[ホスト(FC4)]-VMware-[ゲスト(Win2000)]-VNC-[ホスト(FC4)]という謎な接続も問題なく動作する。あまり意味があるようには思えないが。
◆ネットワーク設定
(2)のネットワーク接続のところでBridgedにしておくと書いたが、これについて触れておく。VMware Playerで利用できるネットワーク接続には3種類あり、それぞれ以下のような特徴を備える。
Bridged
仮想マシンに専用のIPを振る接続方式。例えばホストOSのIPが[192.168.1.2]である場合、ゲストOSに[192.168.1.3]などを割り当てる。これによって同一ネットワーク上に2台のPCが存在するように見え、ネットワークの設定が単純化される。ネットワーク上においてはホストOSとゲストOSは並列にある。
NAT
NAT自体はネットワーク技術のひとつであり、VMwareだけで利用されるものではないが、軽く触れておく。NATを利用するとゲストOSには[192.168.30.2]といったようなホストOSが持っているIPとは別のプライベートなIPが割り当てられる。ゲストOSがネットワークにアクセスする際にはNATによってホストOSのアドレスに変換され、擬似的に[192.168.1.2]になってアクセスする形になる。この場合のゲストOSは、通常ホストOSと同レベルのネットワークからは見えないのでセキュリティ上比較的安全ともとれる。
@IT:Insider's Computer Dictionary [NAT]
hostonly
ゲストOSにNATと同じくプライベートなIPを割り当てる。ただし、ゲストOSはホストOSとのみ通信する形となる。個人的に使う分には興味が湧かないのでパス。
◆中断、再開
VMware上でゲストOSをシャットダウンさせるのが正しい終了手続きではあるが、いちいちブートシーケンスを発生させて待っているのもあまりいいものではない。ノートパソコンなどで用いる休止状態のように「状態を保持したまま停止させる」ことができれば起動にかかる時間を短縮できる(VMwareでは休止状態というかサスペンドとなる)。
方法はいたって簡単で、VMware Playerのウィンドウを閉じる(もしくはメニュー[Player]から終了を選ぶ)だけ。これで次回起動した際には中断したときの状態がそのまま読み込まれる。
◆"_"の入力
ホストOSがLinuxの場合、"_"が入力できない場合がある。これを解決するためには/etc/vmware/configファイルを編集し、以下を追記する(要root権限)。
xkeymap.keycode.211 = 0x073
あとは
># /etc/rc.d/init.d/vmware restart
などとやってやれば設定が認識され、"_"が入力可能になる。
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