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　いつものように、口からでまかせで阿呆なことを口走っていたのです。正確に記するならば、メッセンジャー上での会話ですので、指からでまかせでキィを叩いていたのです。

　そうすると、その会話の中で、私のアイデンティティはカレーがあってこそ、ということになってしまいました。
　「我思うゆえに我在り」なんてのはカッコいいじゃないですか。こんな名言を口にして後世に伝えゆくなんてすばらしいことです。
　しかし私は言うに事欠いて「カレーをもって我ここに在り」とか言ってるんですよ。なんちゅーか、どっちかというと
「君たちがいて、あ、僕がいる」(c)チャーリー浜
とかいう感じですよ。随分と情けないものです。
　ま、別にいまさら否定するほどのこともないし、気にしちゃいないんですけどね。

　しかし、我はカレーでできているなどということになってしまうと、人体の構成的にどうなってしまうのでしょうか。人体はおよそ70％が水分といわれています。しかし、カレーなくして存在しないというのであれば、私の肉体的にもカレーで構成されている部位がいくらかあるはずです。何かこの時点で人間を飛び越えた別の生き物な気がしますが、深く考えるのはよしましょう。ともかくカレーです。私の中でカレーでできた部分があるはずなのです。

　・・・やっぱりおつむがカレーでできてるんでしょうか。ボンカレーとかだったら嫌だなぁ。せめてバーモント・・・いやアレは秀樹か。ならば仁鶴・・・何か前も同じようなこと考えてたような。

　まあとにかく、この会社における私は、カレーの人ということらしいです。一時はどうしたものかと悩みもしましたが、受け入れてしまえば何ということはないようです。今はカレーの王子様らしいので、王になる日を夢見て精進します。とりあえず週末の部会あたりからコツコツと。