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　日曜日の午後は公園でぼーっとすることに決めている。近所の公園でもいいし、ちょっと遠くに行くこともある。
　よく分からないが、今日はふと思い立って吉祥寺に来てみた。井の頭公園というでかくて有名な公園があるのは知っていたが、考えてみれば吉祥寺という街に来たのは初めてのことである。

　駅を降りたとたんちょっと後悔した。めちゃくちゃ人が多い。おまけにカップルばかりである。ひとりでふらふらと場違いな場所に来てしまったと己が短慮を嘆くのであった。

　公園に入るといきなり歌ってる人やら似顔絵描きやら何かを売ってる人がこれでもかといる。ここは一息つくための場所ではない。改めて我が身の浅墓さが身に染みる。

　ひととおり歩き回ってみたが、巷のカップルさんたちとすれ違うたびに切なくなるのだった。こんなことなら近所の公園にいればよかったか。

　そう思いながらふらついていたが、そのうち足を止めることとなった。「いいな」と思う歌い手さんがいたからだ。足を止め、柵に寄りかかりながら煙草を吸いつつ歌を聞いた。巷の邦楽には興味はないが、目の前の歌にはひかれる物があった。
　結局1セッション終わるまで聞き続け、ついでにCDまで買ってしまうのだった。しかし心は晴れやかだ。いい心の洗濯になった。ちなみに「大樹&Little Wings」というバンドらしい。

　その後またふらふらと散歩を再開。大道芸をみてまた心が和むのだった。いつもと全然違う公園だが、全然違う方法で心が癒される。そんな休日も悪くないものだと思った。それにしてもこうしてだらだらと書いている回りもカップルさんだらけで凹むのは事実である。くすん。