引越奇譚

2007.09.05 Wednesday 23:59
たつや


 さて、そんなこの夏だが、実は引っ越しをした。まあ引っ越しと言っても元の棲み家であるところの謎の四畳半は文明人が生息しているのかと疑われるほどに生活的物質(いわゆる冷蔵庫、洗濯機、テレビという各種神器)に乏しく、あったものといえば寒い冬を自堕落に過ごす炬燵様と我が家のエンターテイメントを一手に引き受けるパソコン様くらい。であるからして、新たなる部屋では冷蔵庫様を筆頭に各種家電様を新たにお招きすることとなる。ついでに言えば新たな部屋では炬燵様は利用しない(置く場所がない)し、パソコン様もコンパクトになったデスクトップパソコン様等を連れて行くので、以前使っていたタワーの残骸等は処分対象となる。引っ越しに際して持って行くものといえばパソコン、CD、漫画等の書籍類、カメラ及び写真関係、衣類くらい。衣類ったって部屋で頻繁に洗濯できるんなら大量の下着類等はいらんわけだし、よくよく考えてみればもう着ない服なんかもわりとある気がする。んなわけでいざ見てみると、丸々人一人生活しているかのような、処分すべき者共がいたりするのだった。

  教訓:ものぐさはツケとなって返ってくる。

 まあそう言った現実とは別に引っ越しはせねばならん。幸いにも(というか自ら選択したのだが)引っ越し先は引っ越し元から徒歩10分という近所であるからして、引っ越し作業は須く人力(無論自分)で運ぶこととした。

 引っ越し開始は八月一日。引っ越し締切(前の部屋の退出期限)は八月三十一日である。かくして、この苛酷な猛暑の中、私の引っ越し月間は始まったのだった。


 で。
 なんのかんのと出だしは順調にモノを運びつつ、予想どおりというか途中で仕事がハードになってペースが落ち、これではいかんと仕事でヒイヒイ言う中どうにかこうにか運ぶべきものは運び切った、というのが二十日も過ぎたあたり。今度の引っ越しは、運び出す際にいらない物といる物を選別しつつ、新たな部屋では入手したての棚に運んだ物を格納していくという方式を採用した。そのため、いる物が目立つ状況では運び出しは早いのだが、微妙な物が増えてくると途端にその足が鈍くなる。そうして計画はずるりと遅れていくのだった。

 とかなんとか他人事みたく言っていられるのなら幸せなのだが、これがまたそういう訳にも行かない。なにせ、いらないものは処分せねばならないし、退去期限は決まっているのだ。おまけに仕事も日々苛酷でしかもこの暑さとくれば体力確保も重要なタスクとなる。ついでという訳でもないが、新しい部屋に必要なものを買い求めるということも、こなさなくてはならないタスクとなる。例えばカーテンがなければ新居は灼熱地獄と化すであろうし、棚や収納ボックスがなければ運んだ物の整理もままならない。

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